おはようございます！
焼肉正のニクメン小島です。
焼肉屋って不思議ですよね？そう思った事ありませんか？なぜか？それは最終的な調理をお客さんがするからです（笑）
でも、だからこそ楽しいし美味しいんですよね。
「調理せずに楽しているんだから、もっと安くしろ！」
そう言いたいですか？勘弁してください。和牛を扱う焼肉屋ってあなたが思うより儲からないんですよ（笑）
こう見えて結構、苦労しているんです（笑）そんな原価が高いお肉を提供しているので、せっかくなら美味しく焼いて食べて欲しいです。
そんな訳で…
今日の話しはこんな感じ
焼き方の基本をお教えいたします！
焼肉というのは、調理の最終工程「焼く」という行為を、お客さんに委ねています。どれだけ美味しいお肉を提供されても、焼き方に失敗してしまえば、美味しくなるはずの肉になってしまいます。
提供された時点のお肉が80点だとしたら、焼き方次第で100点にもなるし50点にもなる。真っ黒に焦がしてしまったら0点です。
万が一、０点のお肉になったとしても、返金は一切応じません！それは自己責任と反省してください。牛さんにも、牛さんを育てた生産者にもニクメンにも謝ってください。
いかに美味しい状態のお肉を失点少なく焼き上げるか？焼肉とは失点を最小限に抑えるゲームなのです。
そんな訳で、失点を最小限に抑える3つのポイントをご紹介しますので、あなたの焼肉防御率をグンと高めてくださいね！
ガス火と炭火の特徴を理解しよう！
焼肉屋さんの焼台には大きく分けて2つあります。それが、ガス火と炭火です。ガス火の特徴は、肉を直火焼でなく鉄板を熱して焼きあげます。
基本的には両サイドから火が出るタイプが多いのですが（たまに真ん中から火が出るものもある）火が出ている両サイドが強火になります。真ん中が中火。火が出ていない隅っこの部分が弱火です。
対して炭火の特徴は、遠赤外線で直接焼きます。炭の配置で変わってきますが、炭が高い部分が温度が高く、外側に向かって温度が低くなっていきます。
誰でも上手に焼きやすいのは、ガス火です。温度が一定なのでミスは少ないです。ただし、炭火を上手く操れば、ふっくらと美味しく仕上げる事が可能です。
ちなみに、焼肉正はガス火の焼台を使っています。もちろん、ガス火で美味しく焼けるようにタレや切り方に気を使っています！
肉をひっくり返すタイミングを見極めよう！
肉をひっくり返すポイントは、ずばり汗です！いや、汗っていっても対面に座ってるデブがふぅーふぅー鼻息荒く流している汗じゃないですよ（失礼しました）
お肉は生から加熱されて、内部の温度が65.5度に達すると肉汁が放出され始めます。この時に、肉の表面に汗が出てくるのでこれが出始めた時がひっくり返し時です。
ひっくり返す前に、一度裏面をチラッと見てください。この時に、薄茶色になっていたら一気にひっくり返しましょう。
ちなみに、肉が汗をかいているって事は肉の中の水分が放出されています。水分ができってしまうとカッサカサのパッサパサ。即身仏のようなお肉になってしまいます。汗を出させ過ぎないようにすることが大切です！
最初に肉を乗せる時は気を付けよう！
お肉が運ばれてきて、慌てて網の上にお肉を置いて網にくっついてしまった経験はありませんか？いや、あるよね。絶対にあります（笑）
肉に熱を加えると、タンパク質が網にくっついてしまうんです。これを避ける為の方法が2つあります。
1つ目は、レモンを網や鉄板の表面に塗る事です。レモンに含まれるクエン酸は、タンパク質の凝固予防になるので肉を乗せる前にレモンを鉄板に塗りましょう。
もう一つは、肉を常温にしてあげることです。当然、提供される前のお肉は冷蔵保存されています。（冷凍が提供されるお店は論外。すぐに退店して）
その状態で鉄板におくとくっついてしまうので常温に戻すのですが、お肉を目の前にボーっと待ってるのは拷問ですよね。
だから、鉄板の上を何度か通過させます。トングで挟んだまま鉄板の上を数回通過させて肉の温度をあげてやるわけです。
これをすることで、鉄板に肉がつかなくなります。これをやるとプロっぽいので是非、お試しください。
言ってる意味がわからなければ来店された際に聞いてください。実演します。（手が空いていればね）
まとめ
いかがでしたか？これで、あなたも焼奉行になれますね。最後に簡単に、美味しく焼くポイントをまとめておきますね。
- ガス火と炭火では、焼き方が異なるので強火の部分と弱火の部分を見極めよう！
- 肉から汗が出てくるタイミングでひっくり返そう！
- 熱せられた鉄板に、いきなり肉を置くとひっつくのでレモンか肉の温度をあげよう！
以上の3ポイントを覚えておくだけでお肉は格段に美味しく焼けるようになります。ただし、冷蔵のお肉を対象に説明しています。冷凍のままでお肉が出てくるお店は論外なので、行かないようにするのが最善策です。
今日も最後までありがとうございました！
