焼肉正のニクメンブログ

ニクメンが肉と人生についてつぶやきます

ハラミってどこの部位か知ってる?これが説明出来れば焼肉通。

おはようございます!

焼肉正のニクメン小島です。

 

焼肉正の人気ランキング1位は言わずと知れた【輝く神タン】です。そして不動の2位は、カルビでもロースでもなく…【ハラミ】なんです。

 

近年では、その人気と希少性から価格もどんどんあがっています。ひと昔、いや昔ぐらいはハラミなんて代用品だったそうですよ。

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和牛ハラミ

今日の話しはこんな感じ

ちなみに、ピアノYouTuberのハラミちゃんは、ハラミが好き過ぎる事が、その名の由来だそうです。

 

人気ランキング不動の2位和牛ハラミ

その独特の歯ごたえ。そして濃い味わいに適度な柔らかさ。クセもなくて、子供からお年寄りまで大好きなハラミ。当店でも、正肉はハラミしか食べないお客さんもいるぐらいです。

 

でも、ハラミって具体的にどこのお肉か知っている人は意外と少ないんです。

 

「ハラミってぐらいだから腹の身なんでしょ?」

 

確かに、間違ってないかもしれませんね。

今日は、そんなハラミの謎に迫っていきます。

ハラミってどこの肉なの?

ハラミは肉ではありません!こうやって聞くと驚きますよね。焼肉通のあなたであれば、とっくに知っている情報だったかもしれませんね。

 

ハラミは牛さんの横隔膜なんです。だから分類的には、内臓肉となります。要するに、レバーやハツと同じ扱いなんですね。その割に、お値段が高いのです。トホホ…

 

ハラミは赤身のような見た目ですが、食感は硬すぎずに独特の食感が楽しめます。カルビのように脂もないのであっさりと、無限に食べられそうなくらいですよね。

 

ちなみに、ハラミは牛さん1頭から約2キロしかとれません。実は希少なお肉なんです。だから当店でも、しばしば品切れになる事があります。

ハラミとサガリの違いは?

あなたはサガリって聞いた事がありませんか?ハラミと、ほぼ同じ部位でサガリという部分があります。

 

ハラミは横隔膜でも背中側についている、薄い部分。サガリは、肋骨側にぶら下がっている肉厚の部分になります。

 

ちなみに、ぶら下がっているから…サガリね。やっぱり、そのまんまだ。(笑)

 

関東だと、ハラミもサガリもまとめて「ハラミ」と呼んでいます。九州では、ハラミとサガリを明確に分けるそうです。北海道では、ハラミもサガリもまとめて「サガリ」と呼ぶそうです。地域によって色々なんですね。面白い。

 

ガリは、ハラミに比べると少し肉質が柔らかく脂身が少ない感じですかね。うちの店では、両方まぜて使っています。

 

豚や鳥のハラミも同じなの?

豚さんにも、もちろん横隔膜があるのでハラミがあります。豚のハラミも美味しいんですよ。愛知県の焼肉屋では結構、提供しているお店がありましたけどね。

 

ウチもオープン当初はやっていましたが、香川県の方って焼肉屋で豚肉をあまり食べないんですってね(反論あればどうぞ)あまり、売れなかったのでやめてしまいました。豚トロと豚ロースはコンスタントに売れますけどね。女性に人気だな。

 

鶏のハラミは、横隔膜じゃありません。そもそも、鶏には横隔膜がないんでね。お腹の周りの筋肉です。焼き鳥屋さんに行くと見かける事があるかな?コリコリとしていて美味しいですよ。ただ、1羽から10gぐらいしかとれないから、希少なんですって。

和牛のハラミは超希少!

ウチの店で扱っているのは、主に和牛のハラミです。輸入牛のアメリカ産のハラミも提供しています。

 

和牛焼肉を謳っているお店でもハラミだけは輸入牛だったりする事もあるので要注意ですね。

 

ウチもメニューに「和牛ハラミ」と「やわらかハラミ」ってメニューがあります。やわらかハラミは輸入牛になります。輸入牛でも、美味しいんですが独特の臭みがあります。だからウチではタレに漬け込んで食べやすくしています。

ハラミの歴史

20年ぐらい前の焼肉屋のメニューには、カルビとロースしかありませんでした。もちろん、部位的になかった訳じゃありません。今でこそ、ヒウチとかザブトンとか、ミスジとかイチボとかランプとか聞いた事がある人も多いと思います。

 

まだ、現在ほどネットもSNSも発達していなかったので、ハラミをはじめ細分化された部位の名前は肉屋しか知りませんでした。

 

すべての部位は、カルビかロースの上とか特上とか特選に割り振られていきました。ハラミも赤身肉なのでロースとして売られていたそうです。

 

その流れが変わったのが、1991年4月。牛肉の輸入自由化です。これ以降、アメリカ産の安価なハラミが市場に出回ったそうです。

 

そこから一気にアメリカ産ハラミの需要が増えていきました。当時の食べ放題などのお店はこぞって安価なアメリカハラミを使っていたそうです。

 

それ以降、ハラミ=安い肉というイメージが広がっていったそうです。もちろん、そんな時代にも和牛のハラミは存在したのですが、その希少性からメニューにするほどの供給量が無いのでロースの代用として使われていたそうです。

 

前述した通り、ハラミは内臓肉に分類されるので業界的にも世間的にも格下のイメージで扱われていました。

 

その後、iPhoneが発売されてSNSなどが一気に普及していった中で、焼肉屋がお肉の細分化をし始めました。

 

要するに、今までは全部ロース、上ロース、特上ロースと売っていたものを部位の名前で売り始めたのです。

 

SNS映えを狙っていったんですねー

 

ザブトンとか、ミスジとか、シャトーブリアンとか。ハラミもその一つだったんです。そこから、ハラミが世間にも認識されていき、その美味しさから人気者となって、一気に焼肉業界のトップスターに躍り出たんです。

 

ハラミからしたら、やっと俺の良さをわかってくれたか!みたいな感じでしょうね。遅咲きのスターって感じですよ。(笑)

 

誰だろう?芸能人で言うと…松本まりかとか、吉田羊とか?かな?

 

まとめ

いかがでしたか?これで、あなたも焼肉通ですよ!ちょっと、どや顔で解説してあげてください。和牛のハラミが希少って事がわかっていただけたら幸いです!

 

今日も最後までありがとうございました!

 

 

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