焼肉正のニクメンブログ

ニクメンが肉と人生についてつぶやきます

ローソンのウィンナー弁当はどうやって生まれたのか?なぜヒットしたのか?

おはようございます!

焼肉正のニクメン小島です。

 

最近、話題になっている・・・俺の中だけなのか?笑

 

ローソンの弁当をご存知ですか?ニュースやワイドショーでも、たびたび取り上げられているウィンナー弁当。

 

あの斬新な弁当が誕生するまでには、感動のドラマがあったそうです。

 

事実に基づいてフィクションを交えながら紹介しますね(笑

 

今日の話しはこんな感じ

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引用:https://www.lawson.co.jp/recommend/original/detail/1441750_1996.html

ローソンのウィンナー弁当が出来るまで

ウィンナー弁当の立案

ローソンの運営一筋の呂宇孫(ロ・ウソン)さん(仮名)

毎日、店舗に出向きお客さんの動向を見ていました。

 

呂宇孫さんは、お客さんがどんな弁当を食べたいのか色々と考えた結果、1つの仮説に辿り着きます。

 

呂宇孫「好きなおかずだけを食べたいというニーズがある。おかず一品の弁当でも売れるはずた」

 

そう思った呂宇孫さんは、さっそく商品開発部の会議で提案したのが2010年だった。

 

呂宇孫「部長、新しい弁当を考えました!」

 

部長「おぉ、どれどれ?ん…なんだコレは?何かのギャグか?エイプリルフールには、まだ早いぞ?」

 

呂宇孫「いえ、ギャグじゃありません。本気で考えています。」

 

そう言って呂宇孫さんが見せたのは、ウィンナー5本と白飯だけのお弁当の企画書でした。

 

部長「君なぁ、もう一回マーケティングを勉強しなおした方がいいんじゃないか?

 

こんな見た目の悪い弁当が売れる訳がないだろ?まるで、ケンカした翌日に奥さんが作った弁当みたいなのダメに決まってるだろ。」

 

呂宇孫「部長…そんなご経験が?苦い思い出を掘り起こしてすいません」

 

部長「例えだよ!例え!ウチの奥さんのお弁当はいつも豪華だよ。

 

とにかく、こんな弁当はダメだ。」

 

呂宇孫「でも、ニーズは必ずあると思います!」

 

部長「何か根拠があるのか?」

 

呂宇孫「私の・・・勘です。」

 

部長「話しにならん!だいたい、ウィンナーは脇役だろ?主役にはなれんよ。

 

佐藤二郎みたいなもんだよ。もっと、まともな商品を考えてきたまえ。」

 

こうして呂宇孫さんのウィンナー弁当は却下されてしまいました。

 

ウィンナー弁当二度目の提案

それでも、諦めきれなかった翌年の商品開発会議。各々が新作の弁当をプレゼンして、商品化を訴えます。

 

他の社員たちは、有名店や有名シェフとのコラボ弁当や、有名食材を使用した弁当、オシャレな弁当などを発表するなか、満を持して呂宇孫の順番が回ってきました。

 

部長「いやーどの弁当も美味しそうだね。みんな、いいぞ!さぁ、次は・・・呂宇孫くんか。期待してるよ。じゃあ、プレゼンしてくれたまえ。」

 

呂宇孫「私がご提案する、お弁当はコレです!」

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他の社員「ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・」

 

部長「おい、呂宇孫くん。これは昨年君が提案してたやつだよな?悪い冗談はやめてくれよ。今年はちゃんと考えてきたんだろ?」

 

呂宇孫「部長!今年も私はこの弁当を提案します!絶対にニーズがあるはずです!」

 

出井田「先輩、勘弁してくださいよ。自信ありそうな事を言っていたからどんな弁当を提案してくるかと思ったら…?

 

はぁ?ウィンナー弁当?しかも、自身作って…ぷっ…誤字ってるんですけど。」

 

出井田君(でいた)は若手のホープでかなりのやり手だ。会社も期待している存在だ。

 

そんな彼が、私のウィンナー弁当を猛烈批判してきた。

 

呂宇孫「あぁ、自身と自信を間違えました。お恥ずかしい。どうも、ワープロは苦手でね手書きで用意しました。」

 

出井田「今時、ワープロって。一太郎ですか?もう誰も使ってないですよ。」

 

呂宇孫「そ、そうか…いや、とにかくウィンナー弁当は必ず売れると思います。

 

ただし、問題は価格が200円に抑えるなかで5本のウィンナーを乗せるには現在のウィンナーよりもコストの抑えられるウィンナーを探す必要があります!」

 

出井田「いやいや、だ、か、らー、問題はそこじゃないんですよ先輩!

 

ウィンナーが4本でも5本でも関係ないんですよ。こんな弁当は誰も買いません。

 

ウィンナー食べたきゃ別で買うでしょう。売ってるんだから、総菜で。」

 

呂宇孫「それは違うんだよ。この弁当1個で済ませたいんだよ。

 

いや、この弁当とカップ麺という需要を考えています!

 

男性の多くのお客様は、カップ麺と小さいお弁当やおにぎりなどを買うお客様が多いんです。

 

毎日、現場に出ている私は、この目でそれを見てきました!」

 

出井田「はいはい、現場100回って刑事ドラマの見過ぎですよ。靴底すり減らしたぶんだけみたいなのは昭和までです。

 

先輩、いまは令和ですよ?ついてきてますか?現場にわざわざいかなくても、データで!全部データで出てるんですよ!

 

それこそ、何と何が一緒に買われているか?どの層に好まれているか?データでわかるんです!まぁ、先輩に一太郎じゃデータは見れませんけどね」

 

この発言には、他の社員も失笑していた。

 

部長「呂宇孫くん、私も出井田くんの意見と一緒だよ。去年も言ったがウィンナーでは主役になれんのだよ。

 

GLAYでも、ボーカルのTERUは誰もが振り向いても、HISASHIだけじゃ誰も振り向かんだろ。そういう事だよ。」

 

呂宇孫「部長、GLAY好きだったんですね」

 

部長「例えだよ!例え!」

 

こうして2度目の提案も却下されてしまった。そして、翌年も同じように提案したが却下。社内での風当たりは厳しくなってきた。

 

工場へ試作依頼

どうしてもウィンナー弁当を諦めきれなかった呂宇孫さんは、工場に出向き試作品のお願いをしに行った。

 

まずは試作品を作って、食べてもらえばわかってもらえるのではないかと考えたのだ。

 

呂宇孫「工場長!新作弁当の試作をお願いしたいのですが・・・」

 

工場長「どんな弁当だい?」

 

呂宇孫「このウィンナー弁当なんですけど・・・」

 

工場長「ぶはっwwwなにこれ?ドッキリでもするの?何かの企画?」

 

呂宇孫「いや、まじめに考えています。普通に店舗で販売するものです」

 

工場長「いやいや、これはダメでしょう。俺は弁当歴25年だぞ?こんな弁当は見た事も聞いた事もないよ。無理無理!」

 

呂宇孫「今までにないからいいんですよ!これを求めているお客さんは必ずいるんです!お願いします!」

 

工場長「まいったなー作るだけ作ってもいいけど知らないよ?」

 

呂宇孫「はい!お願いします!」

 

こうして、無理をいって作ってもらった試作品をもって再度、プレゼンにチャレンジした。しかし、結果は同じだった。

 

出井田「ウィンナー先輩、今年も残念でしたね。ぎゃははははは!」

 

工場の人間や、会社の後輩からは「ウィンナーの人」と嘲笑されるようになっていた。

 

俺は、それ以外ではしっかりと実績を残していたので地位が危ぶまれる事はなかったが、それでも部長からはこう言われていた。

 

部長「なぜ君ほどの人間がウィンナー弁当にこだわるのかわからん。

 

他の実績は申し分ないのだから、もっと上を目指すにはウィンナー弁当から手をひきたまえ!」

 

呂宇孫「は、はぁ…」

 

関西エリアに転勤

そして2015年。呂宇孫さんは関西エリアに転勤になりました。そこで出会ったのが関西エリアの商品部の浪花太郎(なにわたろう)さん。

 

その浪花太郎さんに、ウィンナー弁当に対する熱い思いを連日ぶつけたのです。

 

浪花太郎「また、その話しでっか?呂宇孫さんのウィンナー弁当論は聞き飽きて酒のつまみにもなりまへん。

 

この先、ずっと聞かされるならいっぺんやってみます?」

 

呂宇孫「えっ?本当ですか?お願いします!」

 

しかし、企画段階で呂宇孫さんが再び関東に転勤になってしまい企画段階のままで実現せずに終わってしまった。

 

浪花太郎「あと、少しやったね。まぁ、また一緒にやりましょ。協力はしまっせ。」

 

その後もウィンナー弁当を提案し続ける

関東に戻ってからも、呂宇孫さんは粘り強く提案し続けました。相変わらず、他の社員はヒット商品を出しています!

 

出井田「ウィンナーぱいせん。俺の弁当見ました?出汁の旨味、ロースかつ丼

 

めちゃめちゃ売れてるんですよ。なんでかわかります?味はもちろんですけどネーミングですよ。

 

ただの、かつ丼じゃなくて出汁の旨味ってつけたのが良かったんです。」

 

呂宇孫「なるほどね!勉強になるよ。」

 

出井田「だからって、ダメですよ!プリプリジューシーウィンナー5本弁当とかにしたってwww」

 

呂宇孫「えっ?ダメなの?なんで?」

 

出井田「なんでってwwwウィンナーだからですよ!

 

どんな名前をつけたってウィンナーじゃダメにきまってるじゃないですか!いい加減にちゃんと考えてくださいよ。」

 

相変わらず、上司には怒られ後輩にはバカにされ、女子社員にはキモがられながらもウィンナー弁当のプレゼンは続けたのだった。

 

遂に10年の想いが実る!

そうして迎えた2020年。関西商品部の浪花太郎さんが関東に異動してきたのだ。遂に、呂宇孫の見方が現れたことによって一気に流れが変わった。

 

浪花太郎「呂宇孫さん、ウィンナー弁当実現させまっせ!」

 

そして、浪花太郎さんを迎えての商品開発会議にサンプルのウィンナー弁当をもって臨んだ。

 

呂宇孫「私が、提案するのは・・・」

 

出井田「はいはい、終わり、終わりー」

 

呂宇孫「いや、まだ途中なんだが・・・」

 

出井田「ウィンナーぱいせーん。どうせ今回もウィンナー弁当っしょ?もう聞き飽きましたって。時間の無駄だからやめてくださーーーい。」

 

浪花太郎「おい、兄さん。いくら何でも先輩に向かってそんな言い草はあきまへんなぁ。」

 

出井田「な、なんだ、あんた?」

 

浪花太郎「わしは、関西から異動してきた浪花太郎いいますぅ。よろしゅう。今回、呂宇孫さんと一緒にウィンナー弁当の開発をさせてもうてまんねんでんがなまんがな。」

 

一同「な、なんだってーーー!!」

 

まさか、呂宇孫さんのウィンナー弁当に見方をする人がいるなんて思わなかった一同は驚きをかくせなかった。

 

浪花太郎「今回は試作品もお持ちしてまんねん。どうぞ、お食べやすぅー」

 

出井田「なぜ急に京都・・・いや、そんなもん食べなくたってわかる!ウィンナー弁当なんて売れる訳がないんだ!」

 

浪花太郎「ほんまでっか?ワシはいける思いますけどね。」

 

出井田「バカバカしい・・・売れるわけないでしょ。時間の無駄ですよ!」

 

呂宇孫「部長!お願いします。やっと、ここまできたんです。なんなら、私の首をかけてもいいです!」

 

部長「むう・・・まぁそこまで言うならば一回やってみるか?」

 

出井田「は?部長!血迷ったんですか?こんなアホみたいな弁当が売れる訳がない!ましてや、今はコロナ禍でテイクアウトブームですよ。

 

数あるライバル商品な中でウィンナー弁当なんて出したら笑いものですよ!」

 

浪花太郎「おいおい。出井田くんやったかな?呂宇孫さんはクビをかけてもいいって言ってるんだ。

 

あんたもそこまで言うのなら、万が一、ウィンナー弁当が成功したらあんたの穴という穴にウィンナーツッコんで道頓堀に飛びこんでもらいまっせ」

 

出井田「な、なんだと!まるでヤクザだな。上等ですよ。こんなもの売れる訳がないんですから!」

 

浪花太郎「みなさん、聞きましたねー。じゃあ、もしもウィンナー弁当が売れへんかったら呂宇孫さんもワシも辞表を出します。

 

その代わり、もしも売れたなら出井田くんは、体中の穴という穴にウィンナーツッコみ道頓堀ダイブしてもらいますー。」

 

部長「まぁまぁ、お互いに落ち着きなさい。そんな罰ゲームは認められないが、とりあえず呂宇孫くんと浪花太郎くんの情熱に負けたよ。

 

一度、商品化してみよう。それでダメならきっぱりと諦めてくれよ!」

 

呂宇孫「ありがとうございます!」

 

浪花太郎「やりましたなぁ!遂に10年越しの念願叶ったんや。」

 

呂宇孫「浪花太郎さんのご協力のお陰ですよ!本当にありがとうございます!」

 

出井田「ふんっ。バカバカしい。まぁせいぜい頑張ってくださいね。こんなもの売れっこないんですから。

 

お二人がやめたら豪華な送別会を開催してあげますよ。もちろん料理はウィンナーですけどねwwwwwwwwwwwww」

 

浪花太郎「この野郎!」

 

呂宇孫「まぁまぁ、いいじゃないですか。言わせておけば。」

 

浪花太郎「ウィンナーが入るように穴を広げて待ってろよ!」

 

こうして、10年越しのウィンナー弁当はついに商品化されて販売が決定したのです!

 

まさかの大ヒット!

浪花太郎「しかし、よく10年もねばりはったな」

 

呂宇孫「自分でも驚いています。とにかくニーズがあると思っていた。だから、どうしてもお客さんに届けたくて。諦めたらそこで終わりだと思って頑張りました。」

 

浪花太郎「きっと飛ぶように売れまっせ!楽しみでんがなまんがな。」

 

そして2021年の6月に販売が開始されると、ウィンナー弁当は瞬く間に話題になっていった。なんと初日から、弁当のカテゴリーでトップに躍り出た。

 

その後、販売エリアを拡大していき10月の段階で累計の売り上げは50万食となり異例の大ヒット商品となったのだ。

 

浪花太郎「やったな!異例の大ヒットやで!」

 

呂宇孫「浪花太郎さんのお陰ですよ!本当にありがとうございます。売れる自信はあったのですが、まさかここまでとは。」

 

出井田「呂宇孫先輩、す、すごいですね!いや、さすがです。参りました。」

 

浪花太郎「兄さん、散々バカにしてたのにそれだけか?」

 

出井田「あっ、いや、今まで申し訳ありませんでした。」

 

浪花太郎「確か、約束があったやろ?まさか忘れてへんよな?」

 

出井田「か、かんべんしてください!」

 

呂宇孫「浪花太郎さん、もういいですよ。僕は全然気にしていないです。むしろ、普通の感覚だったら反対するでしょうね。

 

でも、そういう所にこそ勝機はあるんだと思うんだ。やっぱり、データーだけじゃわからない事もあるんだよ。」

 

出井田「本当ですね、勉強になりました。ありがとうございます。」

 

浪花太郎「いや、しかしホンマに大成功やったね。こうなると、第二弾が求められるんちゃいますか?」

 

呂宇孫「ですよね。実は、そのアイディア僕の頭の中にもうあるんです。」

 

浪花太郎「な、なんやてーーー?」

 

呂宇孫「第二弾は・・・ミートボール弁当です!!」

 

浪花太郎「んな、アホな!?ミートボールだけなんて、そんな弁当が売れへんに決まってまんがな、でんがなー!!」

 

呂宇孫「勝負しますか?もしも、売れたら浪花太郎さんの穴という穴にミートボールをつっこませてもらいますよ」

 

浪花太郎「か、かんにんやでーーーーー」

 

こうして、第二弾のミートボール弁当も発売が決定したのでした。

 

まとめ

この物語は、実際にあった出来事を参考に作ったフィクションです。ローソンさん訴えないでくだいね。

 

でも、ウィンナー弁当を10年推し続けたのは本当にすごいですよね。絶対の自信があったんでしょうね。色々と考えさせられる出来事でした。

 

こうなると、ウィンナー弁当もミートボール弁当も食べてみたくなりますが、残念ながら香川県には100円ローソンはないようです。普通のローソンでも売ってくれないかな?

 

今日も最後までありがとうございます。おもしろい!と思ったら拡散して下さい。よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

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