焼肉正のニクメンブログ

ニクメンが肉と人生についてつぶやきます

ありがとうの反対語は、当たり前。当たり前になると感謝を忘れます。

おはようございます!

焼肉正のニクメン小島です。

 

僕は飲食店勤務なので勉強を兼ねて、外食をする事が多いです。お客さんの立場になって考えてみると新しい発見もたくさんあります。

 

昨年、コロナが始まって以来日常が失われていましたがようやく少し日常が戻ってきましたね。こうして失われた時にいかに日常が幸せか思い知らされます。今日は、そんなお話しです。

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今日の話しはこんな感じ

当たり前じゃないんだよ。

先日も、ありがとうと感謝の言葉を口に出しましょうって話をかきました。

masayakiniku.hatenablog.com

ありがとうって言葉は、感謝をしたときに出る言葉です。では、ありがとうがいえない状況。感謝が生れない状況ってどんな時でしょうか?

 

それは・・・。

 

「当たり前」って思ったときです。ありがとうの反対語は「当たり前」です。当たり前だって思った瞬間に、「ありがとう」と言えなくなってしまいます。

 

もしも、見知らぬおばさんに…

あるところに、渡前田太郎(わたりまえだたろう)と言う人がいました。彼は、いい歳こいて親に寄生して実家暮らしをしています。

 

一応、仕事はしていますが家にお金を1円もいれず、家事などは親に任せっきりで自分では何一つしません。

 

ある日、太郎が家に帰ると見知らぬおばさんがキッチンで料理をしていました。

 

太郎「おい、ばばぁ、お前誰やねん?しばくぞ!」

 

ばばぁ「すいません。近所のばばぁなんですけど、あなたのお母さんに頼まれて晩御飯の支度をしています。」

 

太郎「えっ?そうなんですか?すいません。」

 

ばばぁ「いえいえ、急に見知らぬばばぁがいたら驚きますよね。さぁ、ご飯が用意できました。どうぞ。」

 

太郎「そうですね、急に見知らぬ汚いばばぁがいたので驚きましたけど、僕のご飯を作ってくれてたなんて失礼しました。ありがとうございます!いただきます。」

 

ばばぁ「いえいえ、お味はどうですか?」

 

太郎「美味いです!見知らぬ汚いばばぁが作った料理なんで大丈夫か?って心配でしたけど美味いです!ありがとうございます!」

 

太郎は、見知らぬばばぁが作った料理を美味しそうにかっこみました。

 

太郎「ごちそうさまでした!ありがとうございました。ところで、ウチの母親たちはどこに?」

 

太郎のこの問いかけに、ばばぁは、しばらく黙っていました。そしてゆっくりと顔をあげると薄気味の悪い笑顔でこう言いました。

 

ばばぁ「ひっひっひ…今、お前が食べたのが・・・。」

 

太郎「な、なんだって?俺が食べたのが!?ま、まさか、お前!!」

 

ばばぁ「私の得意料理のビーフストロガノフです。」

 

太郎「なんやねん!ビックリしたわ!ほんで、ばばぁのクセにビーフストロガノフって!普通の牛丼やろ?これ?過大評価すなや!美味かったけど。」

 

ばばぁ「ところで、当たり前だろうくん。」

 

太郎「わたりまえだ太郎な。」

 

ばばぁ「さっきから、いただきます。とか、ありがとう。とか、ごちそうさまです。とか、美味しかった。とか言ってくれてましたけど…なんでなん?」

 

太郎「えっ?いや、そりゃ言うでしょ。見知らぬばばぁが飯作ってくれたら普通は言うでしょ。」

 

ばばぁ「普段、お母さんが作ってくれた時にも言っているの?」

 

太郎「えっ?いや・・・それは・・・」

 

ばばぁ「言ってないのね?それは、なんでかしら?」

 

太郎「いや・・・それは・・・」

 

ばばぁ「母親がご飯を用意するのは、当たり前だろう。って思ってない?わたりまえだたろうくん。」

 

太郎「いや・・・」

 

ばばぁ「お父さんや、お母さんがやってくれる事にはありがとうが言えない。でも、見知らぬ、ばばぁにされたらありがとうって言える。これは、おかしいわよね。やってることは一緒なのに、ありがとうが言えない。これは、当たり前って思ってしまってるからなのよ。」

 

太郎「そうですね・・・すいません。」

 

ばばぁ「当たり前なんて事は、何一つないのよ。お父さん、お母さんが元気でいてお世話をしてくれることは当たり前じゃないの。ちゃんと、感謝しなきゃ。それだけじゃないのよ。あなたが、五体満足でいられること、これも当たり前じゃないの。

 

朝、目が覚めて手が動いて足が動いて呼吸が出来て、これは全て当たり前じゃない。もしかしたら明日奪われれるかもしれない。そうやって、ひとつひとつ感謝して生きなさい。」

 

太郎「わかりました・・・。ありがとうございます。」

 

こうして、渡前田太郎くんは心を改めて全ての事に感謝しながら生きていくようになりました。

 

太郎「ほんで、結局、あなたは誰なんですか?」

 

ばばぁ「私は…神…」

 

太郎「か、か、神様だったんですか?」

 

ばばぁ「いや、神谷ウメです。隣のばばぁです。」

 

日常が一番幸せ。

隣のばばぁの神谷ウメさんの言葉で心を改めた、渡前田太郎くん。

 

家では、両親にちゃんとお礼が言えるようになりました。家事の手伝いもするようになりました。

 

見知らぬ、隣のばばぁの神谷ウメさんのおかげで人として大きく成長する事ができました。

 

いつも、当たり前のようにあること。実は、それがどれだけ尊い事か。有難いことか。僕たちは、日々忙しく暮らしているとついつい忘れがちです。

 

身の回りの物、全てに感謝しながら生きていかないといけませんね。僕も、当たり前だ太郎くんにならないように気を付けます!

 

今日も最後までありがとうございました!

 

 

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